『亳州5対5中日搏撃対抗戦』中止の経緯とお詫び

『亳州5対5中日搏撃対抗戦』中止の経緯とお詫びについて

既に渡航した選手・セコンド関係者からSNSにて発信があったことと思いますが、12月20日(日)に中国安徽省亳州市で開催予定だった、『亳州5対5中日搏撃対抗戦』の試合スタート直前になって、地元公安局より突如中止命令が下り、日本人選手全員がリングに上がることが出来ませんでした。

まずは本イベントに日本人選手を招聘した責任者として、この場をお借りして 改めてお詫びを申し上げます。 特にこの試合のために準備・練習をしてくれた5名の選手の皆さまに対して 本当に申し訳ない気持ちで一杯です。

また派遣頂いた団体さま・ジムさま・会長さまそして渡航して頂いたセコンドの皆さまに大変なご迷惑をお掛けしたことを猛省しなければならないと思っております。

本来ではあれば帰国後すぐに、皆さまにご報告しなければならないところですが、現地との事後処理などが続き、また中国側関係者に配慮しなければならない部分もあったため本日ようやくご報告出来ることとなりました。

当然のことですが、5名の選手のファイトマネーは帰国後直ぐに弊社より全額お支払いさせて頂きました。

試合中止の主な要因は地元公安局の内部対立だと推測されます。

今回、許認可など手続き関係でプロモーター側に付いているのは会場警備部門でしたが、権力を示したい出入境管理部門が横槍を入れていたようです。

その他、プロモーターとの対立団体からの密告があったなど諸説ありますが、とにかく色々な要因が重なって日本人選手がリングに上ることが叶いませんでした。

リングチェックを終え、バンテージも巻き終わり、出場の早い選手は既にアップを済ませていた段階での中止命令だけに、その時の選手の気持ちを思うと慚愧に堪えません。

これまで政治的問題から試合が延期になったり、渡航直前に日本人選手の出場が認められず渡航を取りやめたことはあっても、渡航後しかも試合直前で中止になったことは弊社の遠征の中でも始めてのことでした。

因みに今回の試合自体が中止なったのではなく、数試合組まれていた中国人同士の試合はそのまま開催されたようです。

試合直前まで公安局・プロモーター氏と交渉しましたが許可は下りず、選手の拘束も示唆してきたため、苦渋の選択でしたがまずは渡航者の安全性を考慮し試合を中止にすることを決定いたしました。 その後、チーム全員会場を離れ、亳州市公安局の力が及ばない、阜陽市まで移動、気持ちを切り替えてチームジャパンのための夕食会を催しました。

今回このような事態であったにも関わらず9名のチームジャパン面々が気丈にそして明るく振る舞ってくれたことに大変助けられました。

心中は決して穏やかではなかったと思いますが、目標を「安全に帰国することに」に設定し、それに向かって進んで行く姿は、やはり日頃から苦しい練習を積んでいるファイターではないと出来ないことだと改めてそう感じました。

普段面識の無いメンバーが中国でチームジャパンとして結束し、見事なチームワークを発揮してくれたこと、本当に感謝しています。 幻のチームジャパンとなりましたが、いつか機会があれば同じメンバーでまた渡航し中国で試合ができたら思っております。

以後このようなことが無いよう、弊社も中国との関係強化に努め、より一層精進してまいりたいと思います。 事情ご賢察の上今後共何卒よろしくお願いいたします。

CFP岩熊

SpecialThanks TEAMJAPAN

●北村智大 堤大輔 (K-1GYM TEAM DRAGON)

●金子大輝 森安一好(リバーサルジム川口REDIPS)

●中澤純 知花DAVID(ワイルドシーサー群馬)

●剛王 平田尚人(フリー)

●浦林幹(フリー)